COLOMBIA
カシャーの音が鳴り響きます。腰布(グアユコ)のみを身に着けた男が、色鮮やかなマントをまとった女性たちに音楽のリズムで追われています。これがヨナ、ワユウ族の伝統舞踊(コロンビアとベネズエラ最大の先住民族)です。これを体験するには、La Guajira県の州都Riohachaへ行ってみましょう。
あなたもランチェリアを訪れればワユウ族と共に過ごす幸運を得られます。ランチェリアとは、同一家族が住むことの多い複数の小屋で構成される共同体のことです。訪問中、彼らは祖先から受け継がれてきた習慣、神話、儀式、伝説といった叡智を分かち合ってくれます。注意深く敬意をもって耳を傾けましょう。貴重な文化的遺産に触れることになるからです。それはこの先住民族にとって最大の宝のひとつです。
ワユウ族自身が自分たちの文化について語ってくれるでしょう。例えば、家族制度は母系であり、子どもは母親の血統を受け継ぐと説明してくれます。また「Sutapaulu」と呼ばれる思春期の儀式についても教えてくれます。これは少女たちが6か月から1年間隔離され、その間に織物技術や女性の役割の価値を学ぶものです。さらに、創世神話では、雨の神であり創造主であるフジャ(Juya)が大地の母エマ(Ema)を受胎させ、ワユウ族が誕生したと語ってくれます。
ランチェリア訪問は、多くの観光会社を通じて可能で、伝統的な歓迎の飲み物、ヨナの披露、そしてヤギ肉を使った料理フリチェなどの郷土料理の試食で彩られます。最後に、ワユウ族自身が作る工芸品を鑑賞・購入できます。モチラ、マント、チンチョロ、帽子など、その美しさと色鮮やかさで知られる品々です。
ワユウ族の工芸品は単なる装飾品ではありません。文化的アイデンティティ、祖先の知恵、大地とのつながりを表現した真の芸術です。女性たちの手で織られた一つ一つの作品には世代を超えて伝えられてきた物語が込められ、この民族が時を経ても守り続けてきた知識を映し出しています。
有名なワユウ族のモチラは、鮮やかな色彩と複雑な幾何学模様で知られ、この民族の卓越した職人技を示す代表例です。1つのモチラを織るのに数週間かかることもあり、それぞれのデザインにはワユウ族の世界観を語る象徴的な意味が込められています。鮮やかな色彩と緻密なディテールは、砂漠の美しさを表すだけでなく、精神と現世のつながりを象徴しています。
モチラに加え、ワユウ族はハンモック、チンチョロ、帽子、マント、装飾品の制作でも知られています。いずれも伝統的な模様で彩られています。これらは単なる日用品ではなく、儀式や祝祭といった特別な時に贈られます。例えば、チンチョロは耐久性と快適さを備え、La Guajiraの暑い気候に最適です。一方、マントはワユウ族女性の伝統衣装であり、場面や社会的地位によってデザインが変わります。
ランチェリア訪問とこの特別な体験に関心がある方へ、役立つ詳細をいくつかご紹介します:
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ワユウ族のランチェリア訪問は、先祖の文化を知る機会であるだけでなく、何世紀も伝統と調和して生きてきた民族の本質とつながる方法です。伝統を探り、美食を味わい、工芸品を旅の証として持ち帰りましょう。
La Guajiraをただ訪れるだけでなく、ワユウ族と共にその魂を体験し、モチラのように鮮やかな思い出と共に帰路につきましょう。コロンビアのこの特別な地で文化的で人間的な冒険があなたを待っています。


